公益財団法人 日本建設情報技術センター
代表理事 吉田 六左ェ門

Now Printing

 

今日、グローバル化の中で、都市間での激しい競争が起こっています。

いかにして経済活勣、資本、優れた人材等を惹きつけられる、魅力あふれる都市作りができるかという競争です。

世界の中で日本が、経済力と存在感を維持、発展させていくためには、魅カ的な都市を多く作りだすことが肝要です。

ここでいう都市の魅力の中には、歴史、文化、自然、交通といった点に加え、都市の構造が大きな要素として含まれます。

老若男女関係なく住みやすく、快適かつ安全で、情報が豊富で知的な刺激の多い場所。世界競争に勝つために、そのような心豊かな街づくり(「クリエイティブシティ」)が求められているといえます。

また、これに加え、近年の社会の構造変化を受けて、自然環境と調和した持続可能な街づくり、社会の急速な高齢化の中にあっても、にぎわいを失わず生活を支え続けられる街づくり(「サステナブルシティ」)も欠かせない視点となってきているといえるでしょう。

さらに、近年世界各地で発生している自然災害、とりわけ2011年3月の東日本大震災は、都市や住宅の頑健性(「ロバストネス」)の重要性を我々に強く再認識させるものとなりました。

その確保のためには、適切な構造物と災害教育等のソフトとを組み合わせることが有効であることも明らかになりました。

今後、「クリエイティブ」「サステナブル」「ロバスト」の3つをキーワードとした国土、街づくりを進めていくためには、都市開発及び住宅建設に関する優れた技術を開拓、結集し、広く普及していくことが重要であると考えます。

従来、安全性が高く優れた技術があっても、特定の企業に閉じた形で利用される場合が多かったといえます。それでは、国全体の都市開発や住宅建設の高度化は望めません。

社会的に価値のある技術の共有を進め、各社は、その上に独自の付加価値を加える、といった発想の転換が必要です。

私たち財団法人 日本建設情報技術センターは、以上のような発想を基盤に設立されました。

研究活動、セミナーなどを通じて、建設事業者と従事者の技術向上と安全確保を促進し、それらによって建設構造物の品質向上を図るための新たな技術の情報提供と啓蒙活動をすすめてまいります。

これらにより、魅力あふれる国土と都市づくりのために貢献してまいります。